お肌の声を聞いてみましょう、「敏感肌」ってどんな状態?
COLUMN #01

今こそ知りたい「敏感肌」と「生活習慣」

2018.9.1
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お肌の声を聞いてみましょう、「敏感肌」ってどんな状態?

あなたのお肌の調子はどのような状態ですか?
年齢に関係なく、敏感肌でお悩みの方は非常に多いと言えるでしょう。

では、「敏感肌」とは、具体的にどのような状態を言うのでしょうか?
実は敏感肌には明確な定義がありません。一般的には次のような症状を言います。

・洗顔後や化粧品を使った後などに、肌がピリピリとしみる
・チクチクとした痛みを覚える
・ヒリヒリと熱く感じたりする
・顔がピーンと突っ張った状態になる
・顔に赤みが出る
・湿疹が出る
・かぶれたり、かゆみが出たりする
・ニキビや吹き出物が出る
・脂っぽいのと乾燥が混在する
・肌が荒れてガサガサになる

などです……。
どのような症状があらわれるには個人差がありますが、多くの場合、顔の脂分が少なくかさついて乾燥した状態になります。そしてそれらに共通する原因は、お肌の「バリア機能」が低下しているということです。

知っておきたい「バリア機能」

ここで、お肌の構造について少しお話ししましょう。
肌は、大きく「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つに分かれています。
「表皮」はさらに深いほうから、「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層(角層)」の4層に分かれています。「バリア機能」はこのうち一番外側にある「角質層」が潤っていることで働くのです。

角質層内には「角質細胞」があります。そして、この角質細胞の中にはアミノ酸やミネラル類などから構成され、水分を保持する役割を果たす「天然保湿因子(NMF)」が含まれています。また、角質細胞と角質細胞の間を「セラミド」(細胞間脂質)が埋め、水分を保っています。これらがお肌の乾燥を防ぎ、紫外線やほこり、ウイルスや細菌など、外部の刺激から守ってくれるのです。

この角質細胞内に含まれるNMFやセラミドなどの成分が減少すると、お肌のバリア機能が弱まり、外からの刺激をまともに受けてしまうことになります。

生活習慣による「敏感肌」の要因とは?

では、日常生活の中でこのバリア機能を弱め、敏感肌になる原因には、どのようなものがあるでしょうか? もう少し詳しく見ていきましょう。

食生活の乱れ

外食が多く野菜が不足している、飲みすぎ食べ過ぎが続いた、揚げ物が多い、甘いものの食べ過ぎ、夜遅くに食事をした、3食きちんと食べていない、コンビニや加工食品を多くとっている
……など、栄養バランスが偏っていたり、規則正しく食事をとっていなかったりすると、お肌のバリア機能は低下し、敏感肌になりやすいと言えます。

環境によるもの

紫外線や大気のほこり、季節の変わり目(花粉など)、冬の乾燥、夏のエアコンによる乾燥、温度や湿度の急激な変化などによって、お肌の調子に異変が起こることがあります。そのほか、ハウスダスト、ネコの毛、ダニ、ノミ、カビなども関係する場合があります。

身の回りのもの

衣服に使われる化学繊維や毛、それからネックレスやイヤリング、ピアスなどに使われる金属やゴムなどが原因になることもあるでしょう。最近では、洗剤や柔軟剤、アイロンの際に使用する「洗濯のり」などに反応する方もいるようです。

体調の崩れ

夜更かしをしたり徹夜をしたりして寝不足が続いている、十分な休みが取れていない、眠りが浅いなど睡眠時間を十分に確保できていない、体調がすぐれず免疫力が落ちているときには、お肌も敏感になりがちです。

ホルモンバランスの変化

生理前や生理中、妊娠中、それから更年期になると、ホルモンバランスが崩れます。そのようなときにはバリア機能も弱まり、少しの刺激にも敏感になりがちです。

心因性によるもの

ストレスもお肌の大敵です。日常のストレスをためていると、それがお肌のバリア機能を弱める原因にもなります。

年齢によるもの

齢を経るほどに表皮や真皮は薄くなっていきます。また、お肌にハリをもたらす「コラーゲン」や「弾力線維(エラスチン)」も年齢とともに減少することがわかっています。さらには、活性酸素や紫外線から肌を守ってくれる「メラニン色素」も減っていきます。その結果、肌を守る機能が弱まり、少しの刺激にもダメージを受けてしまうのです。

このように、敏感肌の原因の多くは後天的なものになります。「生まれつきお肌が弱い」など先天的な原因は2割ほどです。
ということは、健康な肌を取り戻すためにも、栄養バランスのとれた食生活、きちんとした睡眠、規則正しい生活リズム、ストレスをため込まない毎日が大切と言えるでしょう。